90番目の夜

音楽と脳の研究紹介や、文献管理ソフトの人柱報告などしています。

今週「へー」と思ったニュース。

iPS細胞から耳有毛細胞再生 難聴原因、マウスで成功
(asahi.comより)

音の聞き取りに重要な耳の有毛細胞を、人工多能性幹細胞iPS細胞)から作ることに、米スタンフォード大の大島一男講師らがマウスで成功した。マウスでも耳や目など感覚器に関連する細胞を作るのは難しかった。有毛細胞の損傷は難聴の一因だが、再生しないために治療が難しく、再生技術のヒトへの応用が期待される。

有毛細胞に特徴的に見られる遺伝子が働いていたほか、できた細胞は振動の刺激に反応して、神経細胞に情報を伝える電流も発生したことが確認できたという。


難聴には伝音性感音性の2種類があり、前者は外耳や中耳といった
いわゆる"耳の穴"に障害が起こることで生じる難聴です。そして後者は
蝸牛の有毛細胞や脳につながる神経系における障害によって生じる
難聴の事を言います。


この記事が話題にしているのは感音性難聴の方で、有毛細胞は
大音量の音を聞き続けるとダメージを受けてしまいます。
記事中にあるように、一度ダメージを受けてしまうと再生しないので
一度難聴になってしまうと完治するのは難しいそうです。


ヒトのiPS細胞でも研究を進めているということなので、将来的に
難聴の治療法が見つかれば良いですが、耳の奥の蝸牛の中にある
有毛細胞をどうやって治療するのか、あまりイメージがわかない…




指揮者の佐渡裕さん、ベルリン・フィル定期公演に起用
(asahi.comより)

世界屈指のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は12日、ベルリンで来年5月に開く定期公演に、指揮者の佐渡裕さん(48)が出演すると発表した。

 出演は同月20〜22日の3日間で、演目は武満徹の「フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム」とロシア作曲家ショスタコービッチの交響曲第5番。(時事)


聴きに行きたいけど来年かぁ…
そのとき私はどこにいるんだろう…