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90番目の夜

音楽と脳の研究紹介や、文献管理ソフトの人柱報告などしています。

音楽の脳科学に関する論文集 vol.34

Testing meter, rhythm, and tempo discriminations in pigeons.
Behav Processes. 2010 Jun 30. [Epub ahead of print]
Hagmann CE, Cook RG.


以前リズムに乗って踊るオウムをご紹介しましたが、この論文ではハトに
リズムパターンの弁別を行わせたようです。


つらく苦しい(?)特訓の結果、シンバルとトムトム(タムタム?)ドラムで作った
4分の8拍子と4分の3拍子は弁別できるようになりました。テンポを変えても
弁別はできたものの、ドラムの音色を変えると弁別はできなくなりました。

そのほかにもリズミカルな音のパターンとリズミカルでない音のパターンの
弁別は無理だったようですが、ピアノ音列の速さによる弁別はできたようです。
ちょっと複雑な結果ですが、ハトはリズムパターンを認識できると言えそうです。


あとは踊りを覚えるだけ(笑)




Effects of music and art education in early life and oral functions on the QOL of the Takarazuka Revue Company OG compared with general elderly females.
Psychogeriatrics. 2010 Mar;10(1):4-14.
Masutani T, Yamamoto Y, Konishi J, Maeda K.


タイトルに宝塚という文字を発見したので選んでみました(笑)


内容は、若かりし頃の芸術体験が高齢者の生活の質(QOL)に与える影響を調べた
ものです。対象は元宝塚のOGと普通の高齢者で、彼女たちの認知機能や加齢による
脳萎縮の程度などを調べたところ、宝塚OGたちは認知機能も高く、加齢による影響
として特徴的な海馬の萎縮が普通の高齢者よりも少ないことが分かりました。
また、普通の人たちは残っている歯の数と日常生活における何らかの活動(趣味とか)
との間に有意な相関が見られたものの、宝塚OGには相関が見られませんでした。


結論として、若い頃に芸術活動に専念するような時期があれば、高齢になっても
高いQOLを保ち、認知機能も高く、日々の生活に対する満足度も高くなるようです。
普通の高齢者でも何か趣味でも持っていれば、持たない人よりもQOLは高く、満足度
の高い生活を過ごせるようなので、皆さんもぜひ何か趣味を見つけましょう。
(なんかヘンなまとめ方…)


個人的な印象としては、たくさん外へ出て色々な人と会っている高齢者は何となく
生き生きして見えるので、趣味それ自体よりも他人とコミュニケーションを取ると
いうことの方が重要な気もします。