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90番目の夜

音楽と脳の研究紹介や、文献管理ソフトの人柱報告などしています。

久しぶりのような気がする音楽関連のニュース

Music on prescription could help treat emotional and physical pain
(EurekAlert!より)


音楽がどうして感動をもたらすのかは、研究者だけでなく多くの人にとって
疑問ですが、イギリスの研究者たちは最新の音響的な分析機器や数学的
なモデルを用いてそれを解明しようと挑戦しているようです。


ポピュラー音楽の感情的な評価による分類というテーマで、EPSRCという
政府機関からの援助を受けた3年間の研究が終了するということで、
プレスリリースが出ています。


研究成果の一つとして、実験参加者にポピュラー音楽を聴かせてポジティブか
ネガティブかを分類させ、それに見られる音響的な共通点を調べたところ、
ポジティブな評価の音楽にはリズムパターンの規則性や明るい音色、安定した
メロディラインが多いという傾向が見られたそうです。そして、音楽のテンポや
音量を上げることで元気や高揚感といった評価が高まるようです。


正直なところ、こういう研究はすでに行われた事があるんじゃね?、という
気もしないでもないですが、今後はさらに歌詞の影響や評価の個人差と
いった方向にも研究を広げていくそうです。




音楽を聴いて楽しんでいるときには、食べ物やドラッグなど”快の刺激”を
与えられたときと同様の脳活動が見られることが知られていますが、
音楽の何がこうした脳活動をもたらすのかという事についてはまだまだ
何も分かっていません。この記事における研究でも、規則的なリズムや
安定したメロディラインとポジティブな評価との相関関係はわかりましたが
なぜそうなるのかという事はまだ分かっていないようです。


また、本当はこうした特徴と曲の好き嫌いとは関係ないのかもしれません。
調査結果に基づいて合成「人々が最も不愉快になる曲/最も聴きたい曲」
(Wired Visionより)






クモの糸、1万本束ねてバイオリンの弦 「柔らかい音」
(Asahi.comより)


弦楽器の弦は、昔は羊の腸(ガット)が使われていましたが、今は
スチールやナイロンなどが多く使われています。ガット弦は柔らかく
こもった感じの音が出るのに比べ、金属製の弦は明るく硬い音に
なると言われます。

大崎さんは約30年間、クモの糸の研究を続け、利用法を探っていた。バイオリンの弦にできないかと考え、おなかに黄色と黒の虎縞(じま)が横に入ったコガネグモと、縦に入ったオオジョロウグモを計300匹以上集め、糸をださせた。

 この糸を約1万本束ね、太さ0.5〜1ミリ、長さ50センチにしてバイオリンの弦にした。すると、4種類の太さがある弦のうち一番細いものをのぞく3本は、実際にバイオリンにつけて演奏できた。


「ラ」の音を弾いて違いを調べたところ、ガット弦よりも柔らかい
音になっていたということです。しかし、糸の強度の問題なのか
弦として使う際の太さとの兼ね合いなのか分かりませんが
残念ながら一番高い音を出すE線には使えなかった様子。


記事にはクモの写真もありますが、ずいぶん小さいクモみたいです。
大きいクモを使えばもっと強い糸が取れるとかあるんでしょうか?