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90番目の夜

音楽と脳の研究紹介や、文献管理ソフトの人柱報告などしています。

音楽の脳科学に関する論文集 vol.53

先週末で高速料金の上限1000円が廃止になってしまいました。
一連の高速料金見直しは私がドイツに行く直前に始まったので、
帰国したら高速使いまくってやる!と思っていました。


帰国して車を買って、さっそくETCをつけてETCカードも作って
準備OK!となったところでこの仕打ち…(泣)


このままでは一度も使うことなく廃止されてしまうと思い、
先週末は車で九州初上陸をしてきました。博多ラーメンを
食べて帰ってきたんですが、道中はずっと雨が降っていて
あまり気持ちいいドライブとはいきませんでした…


関門海峡も渡ったんですが、予想していたよりも短かったです。



Motor activity as a way of preventing musculoskeletal problems in string musicians.
Med Probl Perform Art. 2011 Mar;26(1):24-9.
Wilke C, Priebus J, Biallas B, Froboese I.

以前ピアニストのジストニアについて記事を書いた覚えがありますが、
この分野ではドイツのAltenmueller博士が色々と研究しています。
今回の論文は、特に弦楽器を演奏する人にとっての職業病、あるいは
もっと広い意味での病気や障害についてのレビューです。


論文自体にアクセスできなかったのでアブストラクトから推測するに、
楽器演奏は肉体的にも精神的にも大変な仕事なんだから、演奏家
心と体をきちんとケアする必要がありますよ、そのための教育なんかも
必要ですよ、という事のようです。


Temporal coordination and adaptation to rate change in music performance.
J Exp Psychol Hum Percept Perform. 2011 May 9. [Epub ahead of print]
Loehr JD, Large EW, Palmer C.

複数の人たちと演奏する際には演奏のタイミングを合わせることが大切です。
そのメカニズムについてはまだよく分かっていませんが、心理学的な研究
からはoscillatorモデルとtimekeeperモデルという2つが主張されています。
ざっくり言うと、合わせる拍の間のインターバルを調節するのがoscillator
モデルで、拍のタイミングそのものを調節するのがtimekeeperモデルですが、
後者のモデルからは、拍のテンポが遅くなっても速くなっても同じように
合わせるのは困難になることが予想されています。


そこで、テンポが変化するメトロノームに合わせてピアニストに演奏してもらい、
テンポが速くなる場合と遅くなる場合でどれだけ演奏がずれるかを調べました。
面白いことに、ピアニストは遅くなる場合の方が速い方よりも正確に合わせる
ことができ、またこの演奏を二つのモデルでシミュレーションしてみたところ、
oscillatorモデルの方がこの結果をうまく説明できていました。というわけで、
タイミングを合わせる際には、拍と拍の"間"が大切なようです。