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90番目の夜

音楽と脳の研究紹介や、文献管理ソフトの人柱報告などしています。

音楽の脳科学に関する論文集 vol.35

Novel approach for understanding the neural mechanisms of auditory-motor control: pitch regulation by finger force.
Neurosci Lett. 2010 Jul 20. [Epub ahead of print]
Tachibana RO, Yanagida M, Riquimaroux H.


同志社大学の力丸先生のところからの論文です。
日本人の論文を、しかも知っている研究室からというのを見つけると、
自分には関係なくてもうれしいですね。私もがんばらねば。


楽器を演奏するときや歌を歌うとき、演奏者は音程やリズムのずれをチェックし、
ずれたらすぐに修正する必要があります。この論文はこうした聴覚系と運動系との
相互作用に関係した話です。


指でつまむ力加減によって音程が変化するという面白い装置を使い、目標とする
音の高さになるまで指の圧力を変化させている際の脳活動を調べたところ、音の
高さのコントロールに関連してdorsal Premotor Cortex(dPMC)とPlanum Temporale
(PT)に活動が見られたということです。


PMCの関与はよく聞きますが、PTは言語というイメージがあったので運動系との
つながりが見られたのはちょっと意外ですね。「ヒュイーン」とか「ギューン」とか
心の中で言いながらやってたりして(笑)