人柱的文献管理ソフト探索紀行その4
本当に忘れた頃にやってくる人柱的文献管理のお時間です(笑)
まだいくつか文献管理ソフトを発掘することができたんですが、私の中では
2大ソフトであるEvernoteとMendeleyを紹介してしまった以上、あとは
それほど大したことないものばかりが続きます。
今日ご紹介するのはTab2findというソフト。名前の通り、タグによって
ファイルを管理するソフトです。
(.NET Runtime 2.0というのが必要らしいのですが、Windows Vistaに
インストールするときには特に何も言われませんでした)
インストール
特に難しいことはありません。ダウンロードしたexeファイルを開けばOK。
インストールした後、まず最初の設定としてどこのフォルダのどのファイルを
タグ付けするかを決めます。(USBメモリなどは認識されないみたいです…)
これはいつでもメニューの「File」→「Add Files from... 」から指定できますが、
例えばPDFファイルだけをタグ付けするように選ぶと、そのフォルダにある
PDFがずらっと出てきます。
使い方
画面は「Search Result」と「Edit Tag」の2つのタブ画面からなり、「Edit Tag」の
画面でファイルに一つ一つタグを付けていきます。画面右側には作成したタグが
ずらっと並ぶので、プラスマークをクリックすればタグがつきますし、マイナスマーク
をクリックすればタグが外れます。
インストールのときに自動でタグを作ってくれるような設定があった気がするんですが、
どんなものが出来上がるのか分からないので、面倒でも一つ一つ自分で作っていく
方がいいのではないでしょうか。そしてタグを入力し終わったら保存しておきます。
「Search Result」のタブに画面を切り替えると、PDFファイルとタグが表示される
ので、お好みで検索すればお望みのファイルが見つかるという寸法です。
また、一度起動するとタスクトレイに常駐するので、ソフトを終了しても
Windowsの右下スミでひっそりと息を潜めています。右クリックで選択
あるいは左ダブルクリックで再び復活します。
特徴
面白い点は3つ。
1.フォルダを監視する設定がある。
「Tool」→「Option」→「Notification」と進むとフォルダとファイルの設定があり、
これを設定すると、監視しているフォルダに新しいファイルを入れた時にタグを
つけるためのポップアップが勝手に出てくれます。
2. タグの表示方法に「Cloud」と「List」の2種類がある。
リストにすればタグがリストアップされて使用頻度が棒グラフで表示されます。
クラウドにすれば、使用頻度に応じてタグの文字が大きく表示されます。
見た目の面白さだけですが。
3.フローティングボックスという小さくてシンプルな表示方法ができる。
検索窓とファイル名が表示されるだけのシンプルな表示を常に画面の最前面に
出しておくことが可能なので、Wordで文章を書いているときなどほかのソフトを
同時に使っていても、わざわざ画面の切り替えをする必要がありません。
ただ、これは私のPCだけかもしれませんが、起動した覚えもない(常駐もしていない)
のになぜかCPUをほぼ独占(100%近くまで使用率が上がります)するときがあり、
やたらにPCの冷却ファンが回り続けることが何回かありました。そうした問題や
最初に書いたようにほかのPCとの共有などは出来ないという理由で私は使っていない
のですが、共有を考えていないのならこのソフトは便利かもしれません。
(インストール時にデータベースファイルを保存するフォルダを聞いてくるので、
そのときにDropBoxのフォルダを指定すればほかのPCとの共有が可能かも)