芸術活動で健康増進。
Music and the Arts Fight Depression, Promote Health
(Science Dailyより)
ノルウェーで、約5万人を対象にした質問紙、インタビュー、診察や血液サンプルの
摂取など住民の健康に関する大規模な疫学調査が行われ、その結果から、音楽を
聴いたり演奏したり絵画を描くといった芸術活動への参加度合いと自分が健康であると
思う度合いの間に関連性が見られることが分かりました。また、特に男性において
うつ病のなりにくさとのあいだにも関連性が見られました。
興味深いのは、これらの傾向がトラック運転手でも銀行員でも、社会的な地位に関係なく
見られたという事です。
この調査を行った研究者の一人であるJostein Holmen教授は、「芸術活動が人々を健康に
するとまでは言えない」と慎重な姿勢ではありますが、政治家や役人たちの健康に対する
考え方を変えることになるかもしれないと考えているようです。
この前の事業仕分けでは、こうした芸術活動に関する助成もバッサリと切られてしまい
ましたが、日本でも同じような大規模調査を行って、芸術が国民の健康的な生活を支える
基盤の一部になっている事を示せれば、その評価も変わってくるかもしれないですが…