90番目の夜

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逆境の中、ポスドクは頑張っているんですよ。

<論文>優れたものほど若手・外国人が支え 文科省など調査
(Yahoo!ニュースより)

 国内外で引用される回数が多い優れた科学論文ほど、「ポスドク」と呼ばれる任期付きの若手研究者や外国人研究者が多く参加していることが4日、文部科学省科学技術政策研究所と一橋大イノベーション研究センターの調査で明らかになった。


いやー、いいニュースですねぇ。額縁に入れて飾りたいくらい(笑)



研究チームに外国人がいるのはトップ論文の48%に上り、通常論文の31%より高かった。ポスドクが筆頭著者というケースは、トップ論文の20%に対し通常論文は9%。特に生命科学系では、トップ論文32%、通常論文11%と差が大きく、若い研究者の活躍が成果を支えていることが明らかになった。


外国人研究者の影響も見られるようですが、ポスドクが戦力としてとても重要
であることがはっきりと出てますね!


ピペドとか人海戦術的な意味かもしれませんが…(汗)



また、トップ論文の研究チームは、通常論文のチームに比べて論文数が約2倍と生産性が高く、特許出願や企業との共同研究、商業化など幅広い成果を多く生み出していることも分かった。同研究所は「若い研究者の参加など、多様性の高いチームを作ることが知的生産性と深い関係があることが分かった」と説明している。【山田大輔


一人当たりの生産性はどうなのか、単純に頭数の問題じゃないかという気も
しないではないですが、チーム内の多様性というのは重要だと思います。


マックスプランクに来て驚いたのは、国内外の研究機関との共同研究が
多いことです。ライプツィヒ大学(すぐ近くに建物がある)はもちろんのこと、
ベルリンのFreie Universitat、国外ではフランスやイギリスなどの大学が
共同研究先としてよく出てきます。セミナーで様々な外国籍研究者を呼ぶこと
もあって、色々な国の研究者と共同研究をするチャンスが転がっています。


日本の場合はなかなか国をまたいだ共同研究は難しいでしょうが、研究室が
違うだけでもずいぶん違う事を考えていたりします。大学や研究所間での
共同研究を増やしていけば、研究費がなくて頭数も少ない研究室でも、
トップ論文の生産性を上げる事が出来るのではないでしょうか。
私もいろんな人と共同研究をしてみたいです。