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90番目の夜

音楽と脳の研究紹介や、文献管理ソフトの人柱報告などしています。

きれいな音程の謎、リズムに隠れた規則性。

What makes music sound so sweet (or not)
(EurekAlert!より)

Music Listeners Like Harmony's Math
(Scientific Americanより)


なぜ特定の音程、例えば完全5度(ドとソ)はきれいな音程に感じられるのに、
長2度(ドとレ)はきれいな音程とは感じられないのでしょうか。


大学生250人を対象にして、様々な音程における響きの美しさを評価してもらったら
2音が持つ倍音構造の類似性が大きな影響を与えているようだ、という事が示された、
という研究の紹介記事です。


テーマ的にはかなり古いですが、音楽を理解する上で基本的な事柄でありながら
未だによく分かっていない問題です。ピタゴラス音律という言葉があるように、
古くはピタゴラスの時代から音程の協和感(consonance)について考えられて
きました。その昔は、2つの音程の周波数比が小さいものがキレイに感じると
考えられていましたが、最近では2音の周波数が近い場合に生じるうねり(beat)の
大小が重要だという説もあるようです。


これは主に西洋音楽の話ですが、ほかの文化圏でも当てはまるのか、非常に
興味深いところです。




Get rhythm -- why the key to finding music you like is rhythm, not genre
(EurekAlert!より)


ロック・ブルース・ボサノバ・レゲエの音楽をリズム構造によってクラスター分析
したら、うまくジャンルごとに分けることができた、という研究の紹介です。


これらのジャンルはリズム構造がずいぶん違うでしょうからうまく分けられると
思うんですが、そもそも一般的にはどういう基準で楽曲のジャンル分けって
されているんでしょうか。適当? この方法を使えば、楽譜を読み込んで自動的に
ジャンル分けするソフトとか作れそうですね。