90番目の夜

音楽と脳の研究紹介や、文献管理ソフトの人柱報告などしています。

科学ニュース

ムーディなマクドナルド?

今日は時間がないので簡単に… Softer Fast Food Restaurant Lighting and Music Can Cut Calorie Intake 18 Percent (Science Dailyより) ムーディなレストランでオシャレにディナーを…なんていいますが、 こういうときは普段よりもついついお腹いっぱいに…

音楽と鳥の歌は無関係だった!?

Birdsong Not Music, After All (ScienceNOWより) 鳥の歌をまねたのが音楽の起源だという説がありますが、実際に聞いてみると 確かに歌っているみたいに聞こえますよね。 鳥の歌と音楽との関連性についてはこれまで色々なところで色々な人が色々な 事を言…

たまにはクラシック以外の話題も。

Can Science Predict a Hit Song? (Science Dailyより) 過去50年のヒットチャートを元にして、ヒット曲に見られる特徴を調べたという 変わった研究の紹介です。 テンポや曲の長さ、音量、ハーモニーの複雑さなど23個の特徴を元にして、 ヒットチャートのト…

ストラディバリか新品か?

あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりましたとともに、 更新が滞るにも関わらずお越しいただきありがとうございます。今年の目標は (最低)週一回更新ということにして、細々とやっていきたいと思います。 さて、新年第一回目のニュース…

音楽の記憶とEarwormの研究

How can musicians keep playing despite amnesia? (BBCニュースより) イギリスで指揮者をしていたClive Wearingさんはヘルペス脳炎によって 記憶に障害を受け、わずか10秒前の出来事すら思い出せなくなって しまいました。これはかなり重篤なレベルの健忘症…

音楽やればノーベル賞も夢ではないのですよ。

The newest Nobel Laureate is also a musician! (Scientific Americanより) 今年のノーベル物理学賞は宇宙の膨張加速を発見したアダム・リース、 ブライアン・シュミット、ソール・パールマッター教授らに決まりましたが、 パールマッター教授は宇宙物理学…

イグ・ノーベル賞

さて、すでにいくつかニュースで報じられていたりしますが、 今年のイグ・ノーベル賞が発表されました。 イグ・ノーベル賞に日本人 つ〜んとわさび火災報知器(asahi.com) イグ・ノーベル賞に日本の7人 わさびの香りの火災警報装置 (日経新聞) わさびで…

今年のノーベル賞予想は・・・

【 2011年9月21日 ノーベル物理学賞有力候補に大野英男東北大教授 】 (サイエンスポータルより)ちょっと古くなってしまいましたが、今年もノーベル賞の季節がやってきました。 例年日本人が何人か候補として挙げられている感じですが、今年は東北大から 一…

ちょっと古いニュースですが…

月日が経つのは早いですねぇ(しみじみ) 気が付いたらまた2週間経っていました。 先週は大阪まで研究会に行こうとしたら、まんまと道に迷って 挫折してしまいました… Music Changes Perception, Research Shows (Science Dailyより) ScienceDaily (Apr. 2…

あなたの音楽性をテストします。

How musical are you? (BBCのサイト) イギリスのBBCがロンドン大学と協力して、音楽に関する能力について 面白いテストを行っているようです。主な目的はイギリス人の音楽能力 について調べる事のようですが、質問紙に答えたり音楽性のテストを 行うことで…

音痴の神経メカニズムを探る。

The Neuroscience of Tone Deafness (Scientific Americanより) 音痴の研究といえばIzabelle Peretzさんですが有名ですが、彼女が 音痴の神経メカニズムに迫った研究を紹介した記事で、人の顔が 覚えられなくなる相貌失認という症状と似たようなメカニズム…

音楽への感動とドーパミンの関係

先週のNature Neuroscienceに、好きな音楽を聴いたときに感じるChill response (鳥肌感とでも訳せばピッタリ?)と脳内の報酬系から生じるドーパミンとの関係 についての論文が出ましたが、2つの科学系ニュースが取り上げていました。 Musical pleasure (…

逆境の中、ポスドクは頑張っているんですよ。

<論文>優れたものほど若手・外国人が支え 文科省など調査 (Yahoo!ニュースより) 国内外で引用される回数が多い優れた科学論文ほど、「ポスドク」と呼ばれる任期付きの若手研究者や外国人研究者が多く参加していることが4日、文部科学省科学技術政策研究…

研究者もつらいよ…

2010 Life Sciences Salary Survey (The Scientistより) The Scientistから、アメリカの研究者業界における経済的な状況について 調査を行ったというニュースです。この調査は10年来行っているのですが、 今年は前年度よりも給料が下がっている傾向が見ら…

音楽と脳に関するポッドキャスト

The Library of Congress: Music and the Brain アメリカ議会図書館(The Library of Congress)は一億点を越える視聴覚資料を有する 世界最大規模の国立図書館で、日本の国会図書館もここをモデルに作られたそうです。 この図書館ではなんと1970年代からネ…

ちょっとタイミングは遅いですが…

今年のイグノーベル賞が9月30日に発表されました。 すでに多くのサイトで受賞内容が紹介されていますが、ほかのサイトよりは もう少し詳しく紹介していきましょう。 工学賞(クジラから微生物を採取するためにラジコンヘリを使う方法の確立) Karina Acevedo…

トムソン・ロイターのノーベル賞予想と忘れちゃいけないアレ

21名の新たなノーベル賞有力候補者を発表 (トムソン・ロイターより) 今年もそんな季節になってしまいました。 研究機関や論文引用のランキングで知られるトムソン・ロイター社が、 今年のノーベル賞有力候補の21名を「トムソン・ロイター引用栄誉賞」とし…

久しぶりのような気がする音楽関連のニュース

Music on prescription could help treat emotional and physical pain (EurekAlert!より) 音楽がどうして感動をもたらすのかは、研究者だけでなく多くの人にとって 疑問ですが、イギリスの研究者たちは最新の音響的な分析機器や数学的 なモデルを用いてそれ…

話題性はバツグンですが…

イタコ「口寄せ」癒やしに効果…国助成で研究 (Yahoo!ニュースより) 故人の霊を呼び寄せて言葉を伝えるイタコの「口寄せ」に、自殺者の遺族(自死遺族)が癒やされるケースが多いことに注目し、その理由を探る文部科学省の補助金助成研究が、今月末からスタ…

これであなたもモテモテ王国。

Women Attracted to Men in Red, Research Shows (Science Dailyより) 赤い色の服を着た男性の方が女性にモテるかも、という研究の紹介です。 ロチェスター大学のAndrew Elliot教授たちは、288人の女性に男性の写真を見せて、 映っている男性と「デートし…

アルジャーノン…

ほぼノーミス「天才ラット」誕生 東海大、30年かけ (Asahi.comより) 賢いラットを実験で選び出し、95世代かけ合わせて、「天才ラット」を誕生させた。東海大学が30年がかりで育てた。普通のラットは学習能力の実験で360回中、多い時は8割以上失…

そのうちAKBバナナとか出そうな予感。

モーツァルトバナナ:“音楽熟成”で糖度アップ? 豊岡中央青果が出荷 /兵庫 ◇「将来、京阪神にも」 豊岡市福田の豊岡中央青果(鈴木栄一社長)は、音楽を聴かせながら熟成させたバナナを「モーツァルトバナナ」と名づけ、12日、出荷を始めた。 食品の熟成…

科学的なPK戦の攻略法。

デンマーク戦、午前5時以降の視聴率は40.9% 関東日本―パラグアイ戦、視聴率は57.3% 関東地区 (Asahi.comより) もう旬を逃した話題かもしれませんが、ワールドカップでの日本代表の戦いは 予想を裏切る大健闘だったのではないでしょうか。開催前…

音楽と言語に見られる共通性

Music and speech share a code for communicating sadness in the minor third (Scientific Americanより) 一般的に、長調の音楽は明るく楽しい感じで短調の曲は暗くて悲しい感じがしますが、 これらの違いは、ドミソの和音で言えばドとミの間の音程が長…

そういえばムーディー勝山って芸人がいましたね。

Love Ballad Leaves Women More Open to a Date (Science Dailyより) 女性を口説くときにはBGMに気をつければ成功率が上がるかも、という話です。 こんな研究よく出来たなーという感じですが、12人の男性の中から選ばれた平均的な イイ男を使って女性の電…

Patel博士のインタビュー in New York Times

Complex nonlinguistic auditory processing? (Music Mattersより)毎月1度くらいの低頻度更新でおなじみのMusic Mattersから、New York Timesに 載ったAniruddh D. Patel博士のインタビューが紹介されています。 Exploring Music's Hold on the Mind (New Y…

頭の中には壊れたジュークボックスがあるんです。

Hey Jude: Get That Song out My Head! (Science Dailyより) 以前地下街を歩いていたら、突然頭の中でキャンディーズの「年下の男の子」が 浮かんできて、しばらくそれが頭から離れず困ったことがありました。 おそらくほとんどの人がこういう風に頭の中で…

きれいな音程の謎、リズムに隠れた規則性。

What makes music sound so sweet (or not) (EurekAlert!より)Music Listeners Like Harmony's Math (Scientific Americanより) なぜ特定の音程、例えば完全5度(ドとソ)はきれいな音程に感じられるのに、 長2度(ドとレ)はきれいな音程とは感じられな…

コーヒー好きのためのニュース

Caffeine May Slow Alzheimer's Disease and Other Dementias, Restore Cognitive Function, According to New Evidence (Science Dailyより) Journal of Alzheimer Diseasesという雑誌で、カフェインが脳に与える影響 について特集が組まれています。それに…

今週「へー」と思ったニュース。

iPS細胞から耳有毛細胞再生 難聴原因、マウスで成功 (asahi.comより) 音の聞き取りに重要な耳の有毛細胞を、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作ることに、米スタンフォード大の大島一男講師らがマウスで成功した。マウスでも耳や目など感覚器に関連する細…